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よくある質問(圧電型加速度トランスデューサー)

全般

Q1 圧電型加速度トランスデューサーとは?

圧電素子を利用して、物理量を電気信号に変換する検出器で、加速度トランスデューサー、圧力トランスデューサー、ロードセル等がある。

※ティアックは、加速度トランスデューサーを販売しています。

Q2 圧電効果とは?

ある物質に外部から圧力、張力、またはせん断力などを加え、ひずみを発生させると、そのひずみ量に比例した電荷が生じる現象。圧電効果を有する物質を圧電素子と言い、水晶、ロッシェル塩、チタン酸ジルコ酸鉛(PZT)などがある。

Q3 各固定方法の注意点はありますか?

ネジ固定:上仕上げ面にシリコングリスを介し、規定のトルクで締めつけるのが最も理想的な固定方法であり、加速度トランスデューサの持つ性能を最大限に発揮することができます。
絶縁スタッド固定:絶縁スタッドは加速度トランスデューサを被測定物から電気的に絶縁するためノイズの影響を小さくすることができます。
接着剤固定:上仕上げ面に接着剤で固定した場合、接着時に条件がよければネジ固定に近い性能を得ることができます。(シアノアクリレート系接着剤(アロンアルファ)を推奨します。)
両面テープ固定:振動周波数が低く、振幅が小さい場合はトランスデューサを一時的に固定する方法として便利な方法です。貼り付け条件さえよければ10kHz付近まで計測することができます。
マグネット固定:被測定物が磁石に吸着する金属でできている場合、マグネットホルダーを使用することができます。あくまでも予備計測等の簡易的な方法となります。

Q4 接着剤とマグネットマウントとネジでは、周波数特性が変わりますか?

変わります。ネジが最も理想的な周波数特性が得られる固定方法であり、次がマグネットマウント、接着剤、両面テープの順です。周波数特性も固定の仕方で変わってきます。

固定方法による周波数特性表

Q5 それぞれの加速度トランスデューサで測定できる周波数範囲を教えてください。

各トランスデューサの周波数応答の範囲が測定可能範囲です。

Q6 共振周波数とは何ですか?

共振現象は構成する部品の境界部で発生し、圧電型加速度センサーの場合は主に①検出素子部②センサー取り付け部(接触共振)で発生します。そのため、精度よく計測するためには、測定周波数とセンサーの「周波数範囲」を考慮する必要があります。また、②の接触共振はセンサーと被測定面の接触状態や固定方法によっても変化します。センサーの感度が大きいほど共振周波数は低くなりますが、センサーの検出構造や形状等によっても異なります。

Q7 耐衝撃性とは何ですか?

物理的衝撃に対する限界値のことです。

Q8 温度による感度変化について教えてください。

圧電型加速度トランスデューサの温度特性は一般的に温度が上昇するに従い、電荷感度、静電容量は増加し、電圧感度は低下します。主に使用している圧電セラミックスの特性に依存しますが、その他の構成部品によっても変化率は異なります。

Q9 グランドループノイズとは何ですか?

グランドループによるノイズは計測システムのアースが2点以上でなされている場合に発生します。これは、各アース間に若干の電位差があるために計測システム内にアース電流が循環するというものです。これを防ぐにはシステム全体を1点でアースすることです。そのためには加速度センサーに絶縁型のものを使用するか、絶縁スタッド等を使用します。

Q10 他社のレコーダーにもティアックの圧電型加速度トランスデューサ―は繋がりますか?

お使いいただけます。プリアンプに供給する定電流の値及び周波数特性等仕様を満足していないアンプは正確なデータが得られない可能性があります。

Q11 簡易的に自分で校正をする方法を教えてください。

ハンディキャリブレータCA-30を使用すれば、加振部・アンプ・表示部が一体となっていますので、計測現場で簡易校正が可能です。

Q12 トランスデューサの外観が破損するのはどのような場合ですか?

加速度トランスデューサのケースに外部より応力が加わったり、取り付け面にベンディングモードの歪が存在する場合、圧電素子取り付け面に変位が伝達し、ノイズとしての電荷が生じます。

Q13 ケーブルが断線しないようにするにはどうしたらいいですか。

加速度トランスデューサ-を固定したまま、コネクタのネジ部分のみを回転させるようにしてください。
コネクタのネジ部分のみを回転させるイラスト
加速度トランスデューサーを設置する際は、ケーブルやコネクターの接続部に 有害な振動・衝撃が加わらないよう注意し、被測定物側にケーブルを固定してください。
ケーブル接続部に無理な負荷がかかった状態で使用すると、断線の恐れやトランスデューサーの故障の原因となります。
適度なたるみをもたせ根元にストレスを与えないようにしてください。
適度なたるみをもたせ根元にストレスを与えないようにするイラスト

Q14 TEACのデータレコーダーと加速度・圧力センサーの接続方法を教えてください

WX-7000、VR-24、LX-100シリーズは、他社のレコーダーより簡単に接続することが出来ます。(700シリーズ)

接続図

700シリーズ

Q1 基底ノイズとは何ですか?

内蔵プリアンプが持っているノイズ量です。

Q2 電圧感度(mV/m/s2)とは何ですか?

一般的にはアンプ内蔵型加速度センサーの感度のことを指します。電圧出力タイプ(700シリーズ)はアンプを内蔵していますので、信号は電荷ではなく電圧として出力します。

Q3 TEDS機能とは何ですか?

TEDS(Transducer Electronic Data Sheet)システムとは、センサー固有の情報を電子的に読み書きするシステムで、 センサーに内蔵したEEPROMに記録し、この値を電子的に読み書きすることができるIEEEで規格化された記述フォーマットの総称です。詳しくはこちらをご覧ください。

TEDS対応機種:730ZT731ZT

Q4 TEDSの読み込みが可能なレコーダーやアンプを教えてください。

ティアックのデータレコーダーWX-7000VR-24LX-1000は、TEDS読み込みが可能です。

Q5 ミニチュアコネクタをBNCのレコーダーに使用する方法はありますか?

ミニチュア(リセプタクル)-BNC変換コネクタCA-034を使用すれば可能です。

Q6 ケーブルを延長する方法を教えてください。

ミニチュア同志はケーブル延長アダプタCA-035を介して接続が可能です。ミニチュア-BNCもございます。

Q7 724Zシリーズを固定する場合の注意点を教えてください。

724Zシリーズを測定対象面へ取り付ける場合は、M5の取付穴がある面を取付面として下さい。取り付けは付属のM5ネジ、両面接着テープ又はシアノアクリレート系接着剤を使ってください。

600シリーズ

Q1 電荷感度(PC/m/s2)とは何ですか?

圧電体に力が加わると電荷がチャージされます。その電荷量そのもので表示された値を電荷感度といいます。

Q2 電荷出力タイプ(600シリーズ)で測定するために必要なアンプ(増幅器)は何ですか?

電荷感度で振動を計測する場合にはチャージアンプを使用し、電荷を電圧に変換する必要があります。

Q3 超小型タイプ611・611ZSを固定する場合の注意点を教えてください。

両面テープ又は接着剤により取り付けますが、接着剤を使う場合には特に取付面および取り外しには十分注意してください。取り外しには、付属の専用冶具をお使いください(611)

SAアンプ

Q1 チャージアンプSA-611は、電荷出力タイプ(600シリーズ)・電圧出力タイプ(700シリーズ)の両方で使用が可能ですか?

どちらでも使用可能です。

Q2 チャージアンプSA-611にフィルタ機能はついていますか?

LPF1kHz・10kHz、HPF5kHzが標準仕様です。

Q3 SA-630をラックマウントに取り付けます。取り付け穴の寸法を教えてください。

取り付け穴の仕上げ径はφ3.5となります

サポート

Q1 加速度ピックアップの感度校正表を紛失してしまいました。

ティアック修理センターへ点検(有償)および再発行依頼をしてください。

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