ティアックの圧電型加速度トランスデューサーの特⾧
圧電型加速度トランスデューサーは、自動車・鉄道をはじめ、ハードディスクや電気製品の振動解析、回転機器やプラントの設備診断などに使用されています。
測定には、それぞれの対象に適合した加速度トランスデューサーを選ぶ必要があります。
ティアックの圧電型加速度トランスデューサーには、電荷―電圧変換プリアンプを内蔵した電圧出力型の700シリーズと、電荷出力型の600シリーズの2シリーズがあります。いずれも、優れた耐ノイズ性、安定性を実現したトランスデューサーで、使用目的に合わせて選択できるよう、豊富なラインアップを揃えています。
さらに、電気的にも、物理的にも、万全な対策を施していますので、苛酷な条件のもとでも安心してお使いいただけます。特に、600シリーズには超小型タイプからの豊富なラインアップが揃っています。
なお、600/700シリーズに適合可能なセンサアンプSA-611/SA-630も用意しています。
TEAC社データレコーダー VR-24、LX-1000、WX-7000シリーズに700シリーズは直接繋がります。加速度計の信号増幅用のアンプは不要です。
TEDS内蔵の730ZT/731ZT/724ZT/7240ZTに接続するだけで、感度校正も自動で行えます。(TEDSシステムとは?)
CC-20チャージコンバータを組み合わせれば、600シリーズもご使用可能です。
電圧出力型の700シリーズと、電荷出力型の600シリーズを用意
トランスデューサー本体にプリアンプを内蔵した電圧出力型の700シリーズと、電荷出力型で小型・高温度特性の600シリーズの2つのシリーズを用意しました。
目的によって選択できる、豊富なラインアップ
超小型タイプから、小型、普及型、高感度型、衝撃用、低周波数用、超低周波数用、広帯域用、3軸型、絶縁・防水型まで豊富なラインアップから使用目的に合ったモデルが選択できます。
高い上限周波数応答
超小型のモデル703ST/FBは、3dBポイントで、30kHzの周波数に応答します。圧電型トランスデューサーの多くが、直線性の保証範囲を3~8kHzくらいとしているのに対して、応答周波数範囲が広く、余裕を持った計測が可能です。
万全な保護対策
落下などによる衝撃から内部を保護するため、ケース材には、チタンやステンレスを採用しています。
広いダイナミックレンジ
ノイズレベルは、20μVrms以下と非常に低く抑えています(プリアンプ内蔵型)。
TEDS対応
724ZT/7240ZTは、TEDS(IEEE-P1451.4Transducer for Sensors and Actuators」に準拠したセンサ情報メモリを内蔵)に対応しています。
原理
圧電効果(ピエゾ効果)を検出原理とした振動加速度検出用のトランスデューサーです。
圧電効果(ピエゾ効果)
結晶の中のある物質は、分極方向に機械的ひずみ(外力)を受けると、両端に+-の電荷が現われます。この電荷量は、機械ひずみの大きさ(量)に比例します。この物質を圧電素子と呼び、ここで起こる現象を圧電効果といいます。
構造
圧縮型(縦効果)
機械的強度が強いため、衝撃計測をはじめとして、あらゆる計測に使用できます。
シェア型(厚みすべり効果)
温度トランジェットや温度変化によるパイロノイズの発生が少ないタイプです。
ベンディング型(横効果)
低域周波数での高感度化が可能なタイプです。
接続例
データレコーダとの接続例