TD-9000Tは、荷重(ロードセル)とストローク(変位計)の2入力に対応した荷重管理用デジタル指示計です。
毎秒25,000回の高速A/D変換、DIN1/4(92×92)サイズに大型ワイド4.3型タッチパネルモニターを搭載。上位機種でありながら低価格を実現したハイパフォーマンスモデルです。
測定中の波形をリアルタイムで確認でき、日常的なモニタリングから加工データの検証まで、幅広く活用することが可能です。
NPN(シンク)とPNP(ソース)とは、トランジスタによる出⼒の種類を⽰す⽤語です。
トランジスタは、電気の流れをコントロールする素⼦で、センサーの出⼒やPLCの出⼒ユニットで使⽤されています。
特⻑:⽇本やアメリカなどを中⼼に採⽤。制御機器(センサ)に向かい電流が流れ込むことから、シンク出⼒とも呼ばれる。
メリット:トランジスタ出⼒の直後がアースに短絡してもトランジスタ素⼦が破損しない
特⻑:ヨーロッパなどを中⼼に採⽤。制御機器(センサ)から電流が流れ出ることから、ソース出⼒とも呼ばれる。
メリット:トランジスタ出⼒の直後がアースに短絡しても⼊⼒機器が動作しない→作業者に対する安全性が⾼い
末尾基準機能とは、測定終了変位を基準(0)とし、測定開始始点をマイナスとする判定⽅法です。
スケールシフト&ズーム機能とは、選択部分をフルスケールまで拡⼤できる機能です。
汎用的なDIN1/4(92×92㎜)のパネル取付穴サイズに、4.3型ワイドタッチパネルモニターを搭載しています。
リアルタイム荷重値や設定条件を確認できる指示値表示とリアルタイムに波形に対して良否判定ができる波形表示モードがあります。
※電源投入後は、前回の電源OFF時の画面(指示値画面または波形画面)を表示します。
定格 DC24V±10% 13W
AC100~240V:PA-91ACアダプタを使用します。(オプション)
パルス入力(A/B相・ラインドライバ(RS-422準拠))および電圧入力±5.2Vに対応。時間ー荷重だけではなく、変位ー荷重管理も可能。
毎秒25,000回、毎秒5,000回の速度を選択できます。(分解能:24bit)
等価入力校正時の数値入力の手間を解消する新機能です。
ひずみゲージ式トランスデューサーの定格出力値(mV/V)と、定格容量値がTEDSメモリーに記録されており、このデータを基にして行う校正方法です。
※TEDSメモリーは、4kbit品に対応しています。
校正点を増やすことにより荷重測定の直線性を改善します。
実負荷校正及び等価入力校正実施後、リニアライズ校正を行ってください。
連続判定機能とは、測定中の値を「上限・上上限・下限・下下限」の比較値と照らし合わせて良否を決定する判定方法です。表示は、デジタル表示のほか、グラフ表示にも対応します。
連続判定モード時、あらかじめ設定したホールド⽅法で表⽰値を固定できます。
バンド判定とは、時間や変位とともに変化する測定値に対して、許容帯域を用いて継続的に比較・判定する判定方法です。連続判定の上限・下限のように一定の値ではなく、横軸の変化に応じて上下する曲線を指定することができます。
マルチゾーン判定とは、許容荷重と時間または変位の区間で囲まれたゾーンに対し、測定値の可否を見極める判定方法です。可否判定手段として、常時比較、サンプル、ピーク、ボトム、ピークトゥピーク、平均値、極大/極小、変曲点の8種類のホールドが指定でき、1工程を最大5つのゾーンで良否を判定します。ゾーンの切換は外部入力からも可能です。
※マルチゾーン判定は、ティアック株式会社の登録商標です。
組み合わせ判定機能とは、1つのワークに対して、「バンド判定」と「マルチゾーン判定」を組み合わせて、良否を決定する判定方法です。複雑な波形でも細やかな判定を可能にします。
指示値に連動したアナログ出力得るためのD/Aコンバーターです。
範囲:電圧0~±10V/電流4-20mA
D/A 最大電圧の設定より最大電圧出力を± 1V から± 10V に1V ステップで設定可能です。
標準搭載:RS-232C、USB ※RS-232CとUSBは同時に使用できません。
オプション:EtherNet/IP™、CC-Link
測定データはもちろん、設定情報や判定結果をCSV形式で保存できますので、結果の検証や活用が容易になります。
記録データ形式:CSV形式
記録ファイル構造:
ヘッダー部(機器番号、測定日時、センサー番号、ワーク番号等の測定情報)
データ部(測定データと比較波形)
ワークとリンクした、フォルダー毎保存機能(16個)
上書きモードを新しく搭載。最大5000個まで設定可能(推奨:1000個程度)
気になるデータはその場で判定結果を確認できます。
ロードセルの劣化や塑性変形による不具合等の確認ができます。
入力信号をひずみ量単位(μ ST)で表示します。
ロードセルの断線箇所をリアルタイムに判定確認できます。断線の可能性が検出された場合は、その部分を赤で表示し警告します。
本体背面部制御入出力信号の状態確認が可能です。
入力信号に応じてLOW (ON、黄色いインジケーター表示) またはHIGH (OFF) を表示します。
出力の任意の端子をON/OFF することができます。出力の配線チェックをするときに使用します。
PLCにダイレクト接続ができるEtherNet/IP™に対応したモデルをラインアップ。
※EtherNet/IP™対応は、出荷時オプションです。
PLCにダイレクト接続ができるCC-Linkに対応したモデルをラインアップ。
※CC-Link対応は、出荷時オプションです。
TD-9000Tが組み込まれた装置が海外へ輸出されることを想定して、TD-9000Tは日本語表示のみでなく英語・中国語・韓国語での表示にも対応。
また、安全規格も取得、環境にも配慮し、お客様のグローバル化に対応。
- 表示言語は日本語・英語・中国語・韓国語に切り替え可能
- 日本語に加え、英語、中国語、韓国語のマニュアルもご用意
- CE、UL規格に準拠
- 環境に配慮した設計で、欧州RoHS指令、REACH規則に対応
ユーザー視点を考慮したワーニング機能を搭載し、不具合発生時の原因究明が容易。
表示言語は、日本語・英語に切り替え可能。(中国語、韓国語にも対応予定)
設定メニューで不正な値を設定した場合等に表示します。
設定メニューにおいて注意を要する設定、例えば他の設定も変える必要がある場合等を示します。
TD-9000Tで測定したデータをPCで管理するソフトウェア「TD-View」をご提供いたします。
TD-ViewはSD/SDHCカードに記録されたデータをパソコンで表示・統計解析するソフトウェアです。
統計的工程管理に威力を発揮します。
個別計測データ(時間-荷重、時間-変位、変位-荷重)はもちろん、リスト全体の良否判定点の傾向やヒストグラムおよび統計処理した値(データ数、OK数、最大、最小、平均、標準偏差、変動率、Cp値)が表示されます。
表示可能な内容はホールドモードなどによって変化します。
測定データをCSV形式で保存するほか、保存された指示値リストやグラフデータを簡単な操作で確認できます。
システム推奨条件
CPU:第2世代 Intel®Core™i5 3.0GHz 以上
OS:Windows 10、Windows 7、Windows Vista、Windows XP
メモリー:4GB以上
HDDの空き容量:10GB以上
画面の解像度:1024 × 768 ピクセル以上
.Net Framework 4 Client Profile
パソコンとTD-9000TをUSB接続することで、各種設定・モニタリング・データ保存をパソコン上で可能にするソフトウェアを用意しております。
TD-9000Tを単体でお使いいただくためのハードケースです。
※付属のACアダプターは日本国内専用です。異なる地域や異なる電圧では使用しないでください。